長ネギを差した買い物袋提げ我青山でネクタイ選びぬ/しゅろ


開店時間の都合で起こってしまった悲劇。明らかに順番を間違えた。

長ネギが突き出た買い物袋は、それだけで家庭的な雰囲気の出るアイテムではなかろうか。そんな生活感溢れる長ネギは、ビジネスシーンの象徴であるネクタイの対極に位置するものだ。

例に漏れず店員さんが声をかけてきて、ネクタイの柄や色を見てくれた。その間中ずっと私の腕には長ネギの突き出た買い物袋がぶら下がっていて、後々この店員さんの話のネタになるのかなどと考えながらも、慎ましい一顧客としての立場を演じていたのだった。