房総へ花摘みにゆきそののちにつきとばさるるやうに別れき/大口玲子

「突き飛ばされるような」とは、衝撃の大きさの大きさを物語る。

おそらくは作者の実体験なのだろうが、わざわざ遠くへ出掛け、深い間柄でなれけばしないような「花摘み」までして、どうして別れることとなろうか。ギャップの大きさに作者の動揺と、相手の残酷さを含ませる。

理不尽さを歌にしたことで、相手への復讐になっていることがせめてもの救いか。真相は当事者にしかわからないにしても。