処方には至らず財務分析のグラフは心電図のごどきしずけさ/日下淳

金融機関で働く様を短歌にしたもの。

およそ縁がないと思われた、金融業と文芸の融合が斬新だ。

歌の様子からは、対象の会社がよほど良くないと見える。債務超過が過ぎるのか、借入金が多すぎるのか、当期利益の赤字が続いているのか。

原因がわかったところで解決策に直結するわけではないのが、分析者の辛いところだ。死にかけの人に何もできない医者のごとく、作者も無力感を感じているのかもしれない。