雨の日の交差点スクランブルを渡り終へ逢ふべき人とはぐるる思ひ/小川真理子

スクランブルと聞いてすぐ思い浮かべるのは、渋谷の交差点だろう。

あれだけの人がなんの会釈も接触もないまま淡々とすれ違うだけの光景に、ありのままの「都会」を体現する場となっている。

人口の多さとは裏腹に、自分は独りであると感じがちな都会の姿を見せる一首である。