雨の県道あるいてゆけばなんでしょうぶちまけられてこれはのり弁/斉藤斎藤

道路を歩いていると、ときどきなんでこんなものが落ちているんだと思うようなこと、確かにある。

普通の人なら、なんだこれ、で記憶の彼方にやられるものを、わざわざ歌ったところにこの作品のおもしろさがある。

ぶちまけられたのり弁、いったいどんなシチュエーションでぶちまけられ、ぶちまけた人はどのような気持ちでそこを立ち去ったのか。気にしだすと、なかなかおもしろい。

そこに目を付けるか、とはっとさせられるような短歌である。