みかの原わきて流るる泉川いつ見きとてか恋しかるらむ/藤原兼輔

瓶原を分けて(湧いて)流れる泉川、一体いつ見たか定かではないが、あの人を恋しく思うのだろう。

「わきて」、「いつみ」が掛かっている。

いつ見た(会った)かどうかの解釈については、会ったことがない出来事か、会ったけれど会ったことが嘘のような出来事かでいまだに決着がついていないようだ。

実は恋に恋しただけかもしれないが、相手が特定されていない分、普遍性を獲得した歌だということもできるだろう。