風そよぐ楢の小川の夕暮はみそぎぞ夏のしるしなりける/藤原家隆
楢の小川は京都の御手洗川を指す。みそぎは旧暦6月30日に行われる六月祓のことで、今の8月上旬あたりになる。

夏に名残惜しさを感じるのは、今も昔も同じらしい。真っ盛りのときはあれだけ鬱陶しい暑さも、過ぎてしまうのは寂しい。

そういえば、最近よく聴いている音楽にヨルシカというバンドの曲があるのだが、彼らの曲には「夏の終わり」がテーマの曲が多い。『ただ君に晴れ』、『雨とカプチーノ』、『夜行』など。

夏の終わりは、今も昔も日本人の琴線に触れるひとつのツボなのだろう。今風に言うならばエモい、だ。

百人一首の中でも一際エモい一首。日本の夏を感じよう。