あさみどり花もひとつにかすみつつおぼろに見ゆる春の夜の月/菅原孝標女

薄緑色の空と桜の色がひとつになって、霞んでいる中に月が浮かんでいる。幻想的な春の情景描写が美しい。

「あさみどり」繋がりでもうひとつ。

あさみどり澄みわたりたる大空の広きをおのが心ともがな/明治天皇

こちらはうってかわってさっぱりと澄んだ「あさみどり」。澄みわたった大空のように広い心を持ちたいものだ、という意味。こちらもまた良い。

自作の歌にも取り入れてみたい「あさみどり」。綺麗な言葉である。