にんげんの靴がつけたるホームの傷光さすときいちめんに見ゆ/吉野昌夫

NHKやカラオケの映像で見るような、たくさんの人が行き交う様子が目に浮かぶ。誰もが慌ただしく過ぎゆく場所に、人知れず確かな「傷」は残されていく。

都会の異様さの表れとでも言うべきか。刻まれたものは確かなのに、誰も気がつかない。その奇妙さを、静かに描いているのかもしれない。