歎きつつひとりぬる夜の明くる間はいかに久しきものとかは知る/藤原道綱母

嘆きながらたったひとりで寝る夜の、明けるまでの時間がどれほど長いものかあなたにわかりますか。いや、わかりますまい。

子供が生まれたばかりなのに、別の女性のもとに通うようになった夫。久々に訪ねてきた夫に対してしばらくは待たせておき、この歌を送ったというのだから、余程腹に据えかねたのだろう。

作者は蜻蛉日記の筆者としても有名。源氏物語にも影響を与えたそうだ。百人一首に入る一首。