名にし負はば逢坂山のさねかづら人に知られでくるよしもがな/三条右大臣

逢坂山のさねかずらよ、そのような名を持つさねかずらのつたを手繰って、人知れずあなたを連れ出すことができたらよいのに。

逢坂は人が会うことに掛かり、さねかずらは小寝(さね)に掛かる。「くる」は繰ると来るが掛かっている。

技巧にとんだ一首である。