さっきの鳥しらべてみたら絶滅はしそうじゃなくてがっかりしてる/山本まとも

珍しさというのは、それだけで価値がある。絶滅しそうな鳥だったら、さぞ興奮したことだろう。他方で、絶滅しそうな状況になっていることを喜ぶ反倫理的側面がちらつく。

絶滅しそうなことを喜ぶ主体は批難されるべきなのかもしれないが、もう一歩奥に絶滅寸前に追い込んだ当事者がいるはずだ。この歌の持つ絶妙な違和感は、そこに気づかせるための仕掛けなのではないだろうか。